2022年11月にも千葉県の超高層マンションで、2歳児が25階の住戸のバルコニーから転落して死亡する痛ましい事故がありました。
東京都の調べでは、平成19年から約10年間で12歳以下の子供のベランダからの転落事故は145件報告されています。その内2件は死亡事故です。
団長の所属する団体にも行政から改めてマンションの安全対策について啓発の案内がきましたので、当サイトでもお伝えしたいと思います。
構造上の危険性
まず、小学生以下のお子さんがいらっしゃるご家庭でマンションにお住いの方は、バルコニーや共用廊下、共用階段の構造をご確認ください。
最近のマンションであれば、安全対策に配慮された設計になっていると思いますが、高経年のマンションなどには安全対策が不十分なものもあると思います。
- バルコニー、共用廊下、共用階段の塀に足がかりになる部分(つまり、足を掛けると子供が下をのぞき込むことができる部分)がある
- 塀や手摺の高さが110センチ(できれば120センチ)未満
- 格子の間隔や手摺と土台との隙間が11センチ以上
- 腐食や劣化などで柵やパネルが壊れ落ちる危険性
このような構造上の危険があれば、常に転落の危険を考えながら、幼い子供にはできるだけ近づかせないよう心掛ける必要があります。
土台となりえるものの設置
塀や手摺の高さが十分に高くても、そばに土台となるものがあれば、子供は乗り越えてしまいます。
以下のようなものがバルコニーなどのそばに置かれていないかを確認してください。
- エアコンの室外機
- プランター
- 物置
- 椅子やテーブル
どれもバルコニーに置かれていることの多い物ですが、特にエアコンの室外機については、塀や手摺から60センチ以上離して設置しましょう。
もし、設置位置の安全確保が難しいようでしたら、窓に補助鍵を付けたり、ドアストッパーをつけるなど、幼い子供が1人でバルコニーにでないような安全対策を心がけましょう。
<管理組合応援団 団長>